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携帯日記。未完成設定とか妄想とか
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「ケイちゃん、明日世界が終わるならどうする?」
「…困るな。せっかく受験を控え励んできたのに水の泡とは」
「そうじゃないよ、」
俺が言いたいのはね、と振り向く。
彼女は机から顔を上げない。数式を見つめ問題集に取り組む。

「何をする?ってこと。」

少女は顔を上げない。
上げるつもりもない。どうせこの弟は言葉遊びに興じているだけだ。いつもいつも、本心が読めない、読ませない。
「…下らないって言うかな、君は」
「下らん。さっきから何なんだ?お前は現実逃避なんて柄ではないだろう、さっさと勉強しろ」
「あいた。やっぱ辛辣だな~、ケイちゃんは」
「さっきから本棚の前でとうとうと弁舌に喋る眼鏡よりは人格は出来ているはずだ」
「それもそうだね。」

そうだね、ともう一度呟く。
小さな小さな呟きにようやく顔を上げる。
「…きっと私はいつも通りだ」
二人だけの自習室に、壁一面の本棚に、冷たい床に浸透する。
「…いつも通り、つまらない数式を見て単語を覚えて当たり前のように受験を待つんだろうな。たとえ皆が終末だと叫ぼうと、私はきっといつも通りだ。」
だけど、
「本当はそれらは達観しているわけでも受け入れているわけでもなく、ただ逃げているだけだ。怖くて、動揺して、臆病な」
惨めな、私だ。
「…つまらない答えだな。聞き流してくれて構わん」

数秒、のち。
「…じゃあ俺が、そのいつも通りなケイちゃんを壊しても怒らないのかな、君は」
「…うん?」
「それすら乗り越えちゃう、いつも通りかな」
「…辻村?」
「まあそれが、俺の好きなケイちゃんかな」
「――」

「明日世界終わるなら、俺ケイちゃんに告るよ」

「え」
視線はつながっている、真っ直ぐに、机の高さと少年の高さから。
「あ、ケイちゃん、もう五時じゃん。教室閉められちゃうよ、参ったな俺鞄置いて来ちゃった」
「…縁っ」
「そのまま帰るねー、また明日っ!」
「おい、辻村…!」
あっさりと断ち切られた視線を追う、なのに眼鏡の奥の瞳には届かない。
辻村は階段へと続く廊下へ出て消えてしまった。

今のは、今のは…。





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草ポケ大好きの福岡県民。
杏仁豆腐とワラビもちとワッフルとモミジまんじゅうとその他もろもろが好きです(分からん
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